ロミオとジュリエット

タイトルだけでもお分かりかと思いますが、あの「 ロミオとジュリエット 」です。

前々回にお話しした通り、宝塚にハマりたてのわたしはとにかく凰稀かなめさんを追いかけていた。

母は、何を観ても面白いと特に贔屓にしたいと思える方には出会えずにいました。

そしてわたしは番組表の中から、あの大好きな「 ロミオとジュリエット 」を発見したのです。

宝塚から少し話が逸れますが、わたしがあのドラマに出会うよりも前、社会現象を巻き起こした「 タイタニック

その主演のレオナルド・ディカプリオに心を奪われて以降、わたしの性癖は金髪碧眼の男。

だからラインハルト様なんです。

そのレオがやっていたロミジュリ、それを宝塚で!しかも凰稀さんの名前もある!

わたしはこのためにスカイステージに入ったのではないかと思った。

とにかく放送が楽しみで仕方がなかった。

ただ、時間が合わなかったので録画したものを母と視聴。

映画版のロミオとジュリエットは現代風にアレンジされ、マフィアの抗争も混ざっていたけど、これは原作に忠実だとまずはじめに思いました。今思えば当たり前なんですけど、わたしの中のロミジュリは違ったんです。

それでも、非の打ち所がない仕上がりだった。

真風涼帆さんの演じる得体の知れない「死」

礼真琴さんの演じる可愛らしい「愛」(この時は彼女が男役であることを知らなかった)

この二人の登場だけでも、宝塚ってすげ〜……という感想を抱くほど、初めから釘付け。

柚希礼音さんのロミオは、とても明るくかつ繊細で、そして力強さもある、かっこいいロミオでした。

大好きなレオ様が演じていたロミオというだけでとても良く見えたけれど、後から続いて出てくる真っ赤な衣装を身に纏った凰稀かなめさんにわたしは心底驚いた。

あのラインハルト様と同じ人なの!?と。

ティボルト、正直映画版では好きになれない登場人物でした。そりゃそうだよね、わたしが好きなのはレオ様だもん。

でもここでは、凰稀ティボルトが完全勝利S

もう駄目、本当に無理。わたしはこの人が好きなんだと、改めて思い知らされた。銀英伝のラインハルト様とロミジュリのティボルトでわたしはすっかり凰稀さんの大ファンになっていた。

そして母は、迫真の演技でロミオを演り切った柚希さんが木になるっていうか好き、となり、それ以降わたしは凰稀さん、母は柚希さんとなったのです。

というかロミジュリは楽曲も素晴らしくて。一幕最期のエメはもう大好きで、毎回3回くらい巻き戻してから続きを見ていた。

ひばりも同じくらい好きですが、これはまた別の機会にお話しします。

スカイステージ

ゆっくりと歩み始めたわたしの宝塚ファンとしての時間はそこから目まぐるしく怒涛のように転がり落ちて行きます。

 

まず何がいけないって母親と二人で沼落ちしたことですね。

我が家では基本的にチャンネル権が母にあるため、時間さえあればすぐにスカイステージにチャンネルを合わせる。

気になった演目は時間が合わなければ録画して観る。

そんなスタイルで着々と宝塚についての理解を深めて行きました。

スカイステージで驚いたのは、舞台だけではなく、情報番組やジェンヌさん達がオフを語る番組であったり、現在上演中の演目について語るトークであったり、宝塚をより一層楽しめるチャンネルであったことです。

タカラヅカニュースはいまでも朝7時になると必ず冒頭のお知らせと内容をチェックします。

 

とりあえず手当たり次第見てみよう!から始まったスカイステージへの加入がこんなにも沼へと引きずり込まれる要因になるとはわたしも母も全く予想していませんでした。

 

しばらく経つと、それぞれに気になる人が出来て録画はその人が出ている公演にだんだん絞られて行きます。

そしてわたしと母の贔屓が決まる決定的な作品とついに出会います。

 

前回が少しいままでよりも長かったので、スカイステージについてはこの辺りで、次回はまた公演についてお話ししますので長くなるかと思います。

銀河英雄伝説@TAKARAZUKA

わたしにとっての運命の一作

 

「 銀河英雄伝説@TAKARAZUKA 」

 

凰稀かなめさんと実咲凜音さんのお披露目公演。

この作品がなければ、いま宝塚が好きなわたしはこの世に存在していなかった。

大袈裟かと思われるかもしれませんが、それくらいわたしにとっては重要な作品です。

前回お話ししたベルばらの後、羽根を背負っているところを観たい!と思ったわたしは、もう何かDVDを買ってしまおうと作品を調べ始めました。

その時に目に付いたタイトル、そしてこの公演は、実は風の噂で銀英伝を宝塚で演ると聞き、どうやったら観に行けるんだろうとチケット購入の方法まで調べた作品だったのです。

ラインハルト様はわたしの青春の一部。宝塚の舞台で銀英伝って何?と思い、ポスターを見て「ほ、ほほほほほほんもののラインハルト様だっ!!!!?????」と椅子からすっ転ぶくらい、凰稀ハルトに衝撃を受けたことは今でもいい思い出です。

ただ、わたしは舞台初心者、周りに頼れる知人もおらず、仕事が忙しかったこともあり、結局観劇は叶わずいつしか記憶の彼方に追いやられていました。

それを思い出し、なんの迷いもなくDVDを購入。

届いてすぐに観ました。もうあの時に一歩踏み出せなかった自分をぶん殴ってでも行かせてやりたいくらい最高だった。

わたしの青春の一部としてキラキラと輝きを放っていたラインハルト様が現実に現れた!ラインハルト様がここにいる!

ルックスは勿論のこと、ラインハルト様の繊細な面も、激しいところも、凰稀さんはしっかりと演じていて、もっと早く出会いたかったと心の底から思い、最後は感動してか悲しさからか涙が止まらなかったことを昨日のことのように思い出します。

サンセットバレーもとてもいい曲で、ラインハルト様のみならず、全ての登場人物がアニメから飛び出してきたようで、夢のような世界が広がっていた。

キルヒアイスが殉職するシーンはアニメでも何度も泣きながら見ていたシーンだったので、あのシーンも本当に泣けました。

 

オタクなんてのは簡単に心が満たされる。わたしの心を鷲掴みにするには十分すぎる理由でした。ほんとのほんとにラインハルト様だった……ラインハルト様……ラインハルト様……。

そこからはもう止まりませんでした。もっともっといろんな作品が観たいと思い、何かいい方法はないかと探した末に辿り着いたものが、スカイステージ。

ベルばらも銀英伝も母と一緒に観て、もっと観たいというのは親子の総意だったので、気が付いたら加入していた。

こういう時に自分が生粋のオタクであることを思い知らさせるのです。行動が早すぎる。

ここから少しずつ宝塚ファンとしての道をゆっくりと歩み始めました。

 

凰稀かなめさんは、退団されたいまでも一番好きなジェンヌさんです。

凰稀かなめさんがいなければ、凰稀かなめさんが全身全霊でラインハルト様を演じてくれなければ、きっと歩み始めることのなかったわたしの宝塚人生。

本当に感謝しています。大好きです。

(愛が重いタイプのオタク)

ベルサイユのばら

わたしが初めて宝塚の舞台を観たのは、

ベルサイユのばら 」でした。

しかもこれ、正月に偶然BSで放送していたのを途中から観たので、なんとなくしか話がわかりませんでした。

見始めた時には、幼い頃に見たドラマの記憶もすっかりと抜けていました。(ドラマを見てからちょうど10年経った頃です)

その時放送されていたのは、雪組公演のフェルゼン編。壮一帆さんと愛加あゆさんのお披露目公演です。

宝塚と言えばベルばら、わたしもそんなイメージがあったので、途中からでもいいかと観ていると、とにかくよくわからないけど面白い。

そもそも舞台というものを観たことがなったので、壮さん演じるフェルゼンがマリーアントワネットのために馬を走らせるシーンはかなりの衝撃でした。

歌も踊りも、こんなの見たことがない!すごい!みんな綺麗!とそれはもう語彙力のないオタクそのままの感想を一気に並べて、物語が終わりました。

愛加さん演じるマリーアントワネットが凛とした表情で死刑台へ向かう姿は今思い出しただけでも涙が出ます。元よりフランス革命が好きで、マリーアントワネットについてはただのわがままな娘ではなかったということを知っていたので、あのシーンは本当に泣けました。

そして、最後に階段を降りてきて挨拶をして、ふと何か物足りないことに気が付きました。

宝塚と言えばベルばら、宝塚と言えば最後に大きな羽根を背負って挨拶をするというアレがなかったのです。

この時、幼い頃に見たドラマの映像が頭に浮かびました。確か藤原紀香が羽根を背負っていたと。

物語も面白かったけど、最後に見られるであろう大きな羽根がなかったことで、わたしの宝塚に対する興味が益々湧き上がったのです。

早速ネットで調べると、作品によっては世界観を壊さないように羽根を背負わない演目があり、ベルばらはその一つであることがわかりました。

こうなると意地でも何か羽根を背負ったものを観たい!と思い、そのままずるずると宝塚ワールドに引きずり込まれていきました。

 

そして、運命の一作に出会います。

運命の一作についてはまた次回お話しします。

花組次期トップスターについて(仮)

話が前後してしまいますが、花男楽が終わったこともあり、いつ発表されるかわからないため、少し書かせてください。

また、ファンの方には少し酷な書き方をする場合がありますので、あくまでも個人の意見として読み流してもらえればと思います。

と言いますのも、SNSではあまり大声で言えないこともあってこのブログを開設したきっかけでもあります。

 

では、本題に入ります。

現在の花組は、長い間トップスターを務めている明日海さんが率いています。

明日海さんがトップに就任される頃に、初めて好きになった贔屓の退団発表と重なったこともあり、お披露目公演から観劇を始めました。

エリザベートは友の会もプレイガイドも全滅で、ツアーでの参加となりましたが二回観劇が叶い、サイン色紙を手に入れたり、とても思い出のあるものとなりました。この詳しい話はまた後日改めて書きたいと思います。

その頃、明日海さんだけではなく、二番手に就任された芹香さんにも注目していました。キキちゃんの笑顔とっても素敵ですよね。

わたしはほとんどと言っていいほど、宝塚の人事や裏事情を知らないため、見た目や歌、演技、ダンス等個人の好みだけで観る作品を選ぶため、この組が絶対!ということもありません。

一時期チケットが取りにくいこともあり、観劇がしばらくご無沙汰になっていた頃、キキちゃんが宙組に組み替えになることが発表されました。

わたしはトップコンビと二番手のキキという並びがとても好きだったので、とても寂しい気持ちになりました。

でも、組み替えは決して悪いことではないし、宙組は好きな組だったので、また宙組を観に行く楽しみが増えた、という気持ちもありました。

そんな時に運良くポーの一族のチケットが取れ、銀橋近くのS席ということもあり、当日を楽しみにしていました。

事前にネットでの反応を見てみようと検索してみると、『キキはポーに合わないから組み替えになった』『ポーのために出した』という内容の書き込みを見て固まりました。

以前から、カレーちゃんの歌唱力や覇気のないセリフを聞くのが少し苦痛だな、と思っていたこともあってモヤモヤした気持ちを抱えたまま観劇することに。

ただの噂だから気にすることない、きっと楽しいはずだと自分に言い聞かせて。

 

実際始まってみるとそんな噂も忘れて、自分のすぐ近くで立ち止まって歌い姿に見惚れたりと夢のような時間が流れ、少しだけ安心しました。(席は本当に最高でした、エドガーがわたしのこと見て歌ってる……と本気で思うほど近かったです)

でも、やはりアランを演じるカレーちゃんには耐え難いものがあった。

元々苦手だったことと、このために外に出されたと言われていたことをすぐに思い出し、すごくショックを受けました。

チケットは決して安いものではありません。劇場に行くのにも、地方に住んでいるため、新幹線の予約、ホテルの予約と観劇にはチケット代以上に経費がかかります。

それでも素晴らしい舞台が観られる宝塚が大好きです。

ただ、その時は、凄く良かったなという気持ちと、この人が二番手ならもう無理にチケット取らなくても、千秋楽はライビュがあるからそれでいいか、と。

そのくらい受け入れられないほど嫌になってしまった自分に気が付き、それ以降は千秋楽のライビュのみ申し込むだけに。

評論家のようなことは言いたくないけれど、質を上げるために努力をしても響いてこない人はいるのだなと。

ルックスはすごくいい。花男の道明寺はそのものという感じで、あれを原作ファンが見たら一発でファンになっちゃうだろうなと。

でも、わたしにそれは伝わらなかった。何をしても声を聞けばそれだけでスッと心が引いていく。直前までのドキドキした気持ちが一気に冷めてしまう。

これは好みの問題なので仕方がないことです。

トップスターが退団するということは次は誰だ、と思います。もちろんわたしもその一人です。

でも、トップスターになってほしくないとは思いません。きっと劇団は彼女を大事にしているし、トップスターにしたいと考えてるのだろうと思うからです。

ここでまた、ネット上では様々な憶測が飛び交っています。

このまま彼女が順当に上がる、他の組から落下傘で来る等それはもう色々と。

そしてその中に、キキが落下傘で花トップという文字を見たときにはもう勘弁してくれと。

答えが出るまでは何も言えないけど、この結末にだけはならないでほしい。どうしてまた好きな人を観に行くためにあの蚊のような何を言ってるかわからない歌やセリフを聞かなければならないのだと。

これはわたしの好みの問題ですが、観劇は決して気軽に出来るものではありません。それを踏まえた上で、そんな嫌な思いをするなら劇場に足を運ぶのはやめようと考える人がいてもおかしくありません。

見たくないからこのまま順当に上がってくれれば見に行かなくて済むからホッとするというのが本音。

他に組み替えになっても同じです。どこにも行かずにこのままなってくれれば、その間、どんな演目でもあのクオリティなら観に行かなくてもいい。そうはっきり言えるほど、彼女はわたしが花組に通いだした頃から何も変わっていない。

まだ早い、なんて意見も見かけますが、同期のことちゃんは次期就任が決まっていて、わたしもこれには喜びましたし、とても楽しみです。

ライバルとまで言われてるのに、彼女だけまだ早いと言われるのはおかしいのではないでしょうか。このまま二番手を続けても声に深みが出ることもないのでは。演技も早口になると何を言ってるのかさっぱりわからないことが多いのは昔からでしたし……。

よほど、ポーの件が堪えているせいかかなり冷めて目で見てしまう自分も嫌になっているところもあります。

 

発表までは落ち着きませんが、最悪の結果にだけはならないでほしいと願うばかりです。

 

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宝塚歌劇との出会い

このブログを書き始めるにあたって、簡単に自己紹介をしたいと思います。

ファン歴は、浅く浸かること早8年。

現在は、花組トップスター明日海りおさんが一番のご贔屓。

それ以外については、これから少しずつ書いていこうと考えています。

 

宝塚に出会ったきっかけは人それぞれ。

親戚や親、友人からの勧めであったり、全国ツアーで来てくれたことがきっかけで、とお話しされる方が多いように思います。

わたしもそうだと言いたいところですが、ほんの少しだけ違った方面から宝塚歌劇と出会いました。

 

それは、2002年に正月特別ドラマとして製作、放送された

愛と青春の宝塚〜恋よりも生命よりも〜 」でした。

 

当時小学生だったわたしは、年末近くに始まったこのドラマのCMに釘付けになりました。

何にそんなに惹きつけられたのかは今となっては謎ですが、二夜しっかりと録画して何度も何度も繰り返し見ました。

戦乱の世を清く正しく美しく生きるタカラジェンヌ、というものに憧れがあったのかもしれません。

幼いながらに女優さんの演じる男役がかっこいい!と思っていたところもありました。

バシバシのつけまつげ、真っ赤なルージュ、オールバック、どれもが新鮮で、いつか大人になったら宝塚を観てみたいと思いました。

このドラマは、わたしに宝塚歌劇団という女性だけの伝統ある劇団が存在している。ということを教えてくれたのです。

 

特に意外性があったとは言えませんが、少なくとも自分以外にこのドラマが好きだったとか、このドラマが宝塚との出会いだったと言っている人と今まで話したことがありません。

探せばいるのかな?という淡い期待も込めて、まずは出会いから書き始めようと思いました。

現在進行形ですが、わたしは生粋のヅカオタではなく、他の趣味と並行しながら好きな演目を観に行くというゆるふわな観劇スタイルのため、宝塚が好き!となるのは、それから10年以上後の話になります。

 

次からは、その10年以上後の話を書き綴っていこうと思います。

 

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