ベルサイユのばら

わたしが初めて宝塚の舞台を観たのは、

ベルサイユのばら 」でした。

しかもこれ、正月に偶然BSで放送していたのを途中から観たので、なんとなくしか話がわかりませんでした。

見始めた時には、幼い頃に見たドラマの記憶もすっかりと抜けていました。(ドラマを見てからちょうど10年経った頃です)

その時放送されていたのは、雪組公演のフェルゼン編。壮一帆さんと愛加あゆさんのお披露目公演です。

宝塚と言えばベルばら、わたしもそんなイメージがあったので、途中からでもいいかと観ていると、とにかくよくわからないけど面白い。

そもそも舞台というものを観たことがなったので、壮さん演じるフェルゼンがマリーアントワネットのために馬を走らせるシーンはかなりの衝撃でした。

歌も踊りも、こんなの見たことがない!すごい!みんな綺麗!とそれはもう語彙力のないオタクそのままの感想を一気に並べて、物語が終わりました。

愛加さん演じるマリーアントワネットが凛とした表情で死刑台へ向かう姿は今思い出しただけでも涙が出ます。元よりフランス革命が好きで、マリーアントワネットについてはただのわがままな娘ではなかったということを知っていたので、あのシーンは本当に泣けました。

そして、最後に階段を降りてきて挨拶をして、ふと何か物足りないことに気が付きました。

宝塚と言えばベルばら、宝塚と言えば最後に大きな羽根を背負って挨拶をするというアレがなかったのです。

この時、幼い頃に見たドラマの映像が頭に浮かびました。確か藤原紀香が羽根を背負っていたと。

物語も面白かったけど、最後に見られるであろう大きな羽根がなかったことで、わたしの宝塚に対する興味が益々湧き上がったのです。

早速ネットで調べると、作品によっては世界観を壊さないように羽根を背負わない演目があり、ベルばらはその一つであることがわかりました。

こうなると意地でも何か羽根を背負ったものを観たい!と思い、そのままずるずると宝塚ワールドに引きずり込まれていきました。

 

そして、運命の一作に出会います。

運命の一作についてはまた次回お話しします。